今週のお題「あれは名作だった」パナソニックのPANAFAXのCM
このCMは、若かりし頃の私の心に刺さった作品です。
ある新婚さんの日々のFAXの素晴らしい使い方を教えてくれました。
場面設定は自宅にいる奥さんの手から始まります。
・奥さんが会社のご主人宛にFAXで連絡してきます。
・それに仕事の合間にFAXで奥さんに返事をします。
日常の何でもない会話をあえてFAXを使って会話します。
まだまだ家庭にFAXというものが普及してないこともあり、愛情のこもった手描きの手紙は心温まるものでした。
そこで若気の至りですね。”電話したらいいやん。わざわざ書くの面倒くさい。
別にFAXいらんなあ。”と直感。
そこからCMはまだ続きます・・・
・夕方、いやもう少し遅い時間にご主人が電車で帰宅。
・優しい奥さんは駅まで迎えに。
・奥で走り去る電車をバックにお互いの手を握ってお帰りの挨拶。
そこから・・・。
なんと2人で手を動かして手話を始めたんです。
そうなんです、ふたりは自分の声で気持ちを伝えることができなかったんです。
感動です。感動しまくりです。
わざわざFAXなんかで・・・ではなくFAXだからできるんです。
いや、FAXでしかできなかったのです。
自分の気持ちを瞬時に伝えることのできるのはFAXだったのです。
今やメールやZOOMなどリアルタイムの表現が当たり前の時代ですが、
昭和の不便さゆえのわたしの感動の作品となっています。